お客様の声

母と仲直りできたお葬式

家族葬

「最後の親子喧嘩

八光殿の太田さんに初めてお会いしたのは、迎えに来てくれた病院でした。母を病室から連れていく際に、枕元に置いていた折り鶴を見つけて、「これはお母様の鶴ですか?」と聞かれました。母は晩年、鶴をよく折っていましたと伝えると「折り鶴には、亡くなった方の魂を鶴が導くという謂れがありますので、一緒にお連れしますね」と提案いただきました。そこからずっと母の傍に折り鶴を置いていただき、お別れの際に棺に納めました。

太田さんとは初対面だったのですが、最初の対応ですぐに信頼できる方だと思ったので、抱えていた悩みを打合せ時にお話しました。母と入院前に喧嘩をして、仲直りせず亡くなったこと。それを後悔していると正直に話しました。太田さんは私の気持ちを受け止めていただき、「後悔の念を乗り越えるお葬式を一緒にしませんか?」その言葉がすごくうれしかった。そして、通夜前に母との時間をいただき、「ごめんな」と伝えました。しばらく母の朗らかな顔を眺めていたら、昔から母と喧嘩してきたけどいつも朗らかな顔で許してくれたことを思い出し、「きちんと送ってあげないと仲直りできないな」と抱えていた悩みが消えました。そこからは、母の為に何かしてあげたいと考え、太田さんに色々と無理言いました。

「母の人生ツアー」

いろんな無理の中でも、人生ツアーは母も喜んだと思います。母は、生涯を八尾で過ごしました。でも、その時は考え及ばず直接会館に連れて行ったことが気になっていたので、最後に母が人生を歩んだ八尾の地を見せてあげたいと相談したところ、太田さんは、「葬儀が始まる前にぜひ周りましょう」と了承いただきました。そして、一緒にルートまで考えていただきました。教員として最初の赴任先の小学校や、人生の大半を費やした畑、大事に育てていた自宅の南天を母に見せることができました。実現してくれた太田さんに何度もありがとうと伝えました。

葬儀後、太田さんに御礼が言いたくて自宅へお越しいただきました。太田さんからは「お母様と喧嘩してないですか?」と聞かれたので、「母とは仲良くしています。でも、夫婦で喧嘩したらまた来てくださいね」と伝えたら、「喜んで」と即答してくれました。本当にありがとう。