日本の中部に位置し、古くから栄えていた古都石川県。
加賀百万石と言われ、金沢城を中心とした加賀藩や、日本三大庭園の「兼六園」があり、古くからの文化が現代でもしっかり根付いております。
浄土真宗が根付いた理由
そんな石川県では、全国的に最も浄土真宗を信仰されるご家庭が多い地域と言われております。これは、室町時代の本願寺8代の蓮如上人の影響が強いといわれております。
蓮如上人以前の本願寺は、参詣者もまばらで、貧困をきわめていたそうですが、蓮如上人による北陸教化、「御文(御文章)」に見られる手紙形式や、真宗門徒組織への教化により、北陸地域に浄土真宗が根付いたといわれております。
永代供養が一般的?
お寺との繋がりが深い石川県の門徒は、遺骨の半分を菩提寺に納骨し、永代供養していただく
ことが一般的と言われております。
白装束を着て故人を偲ぶ
また石川県では、喪主となられる方は白の装束を着て葬儀を執り行います。
白装束といえば、大阪では故人様が着用するイメージがありますが、実は日本ではもともと、喪服の色は「白」でした。
逆に、結婚式で女性が黒の留袖を着るように、「黒」はおめでたい席で着る和服の色だったのです。
これが、明治になってから、西洋で喪を表す色であった「黒」を喪服とする皇室喪服規定が定められ、黒の喪服が当たり前になりましたが喪の歴史を振り返れば、喪主の白装束にも納得がいきます。
そんな、古き良き文化を継承している石川県。今後も大切に継承していってほしいです。