世界各国のお葬式にまつわるしきたり、風習をご紹介するコラム。
今回は、アフリカ大陸 ガーナ共和国のお葬式についてご紹介します。
アフリカの西部に位置する、赤道にほど近いガーナ共和国では、人がお亡くなりになった後は、また新たな人生が始まると信じられているようです。こうした理由から、お葬式とは故人を悲しむ為のものではなく、「新たな人生を得た故人を、みんなで祝福するための儀式」だと考えられています。
ガーナ共和国の伝統的なお葬式では、歌ったり踊ったりしながら、明るく故人を送り出します。平均寿命以上で亡くなった場合は、パーティースタイルのお葬式を3日間かけて盛大に行うそうです。
なかでも特徴的なのは、「棺」で、故人の人生にちなんだ棺をオーダーメイドするお金持ちが多くいるそうです。
例えば、漁師さんは魚の形、ビール好きの人はビール瓶の形など、個性あふれる遊具のような棺もあるのだとか。
また昨今では、棺を運ぶ男たちが、陽気な音楽とドラムのリズムにあわせて踊る映像が話題になり、世界的に知られるようになりました。
明るく楽しく賑やかに故人を送る…、陽気な国民性が伝わるお葬式のスタイルですね。
2022年も八光殿のコラムをどうぞよろしくお願い申し上げます。